Ninjin Music Blog

オリジナル楽曲の紹介やカバー曲を投稿していきます

2022-01-01から1年間の記事一覧

過去の投稿(1)はじめ~2021年7月10日

◆天国のあなたへ https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/22/235255 ◆カマルは逝ってしまった https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/25/022135 ◆君の瞳に雪は降る https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/032822 ◆ア…

「片思い」(ダスマン:長編叙事詩)より

ウルムチで起こった火災で犠牲になったウイグルの方たちへの追悼、並びにジェノサイドの苦難の中にあるウイグル人全てに祈りを込めて捧げます。 タヒル・ハムット・イズギル氏のダスマン(長編叙事詩)の「片思い」第1連の前半部分に作曲しました。お聞きくだ…

「無限」に寄せる覚え書き(誕生日に寄せて)

タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「無限」についての覚え書きです。 モンゴル(内モンゴル)では近年中国によるモンゴル語の禁止政策(言語的弾圧、文化的ホロコースト)が展開されて混乱している。ウイグルでは(ウイグルでも)かつて同じような言語弾圧が展開さ…

同罪(Tahil Hamut Izgil)

昨日は広島の日、今日は「平和を築くまで」をアップしました。じつは、だいぶ前から新しいウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏の「同罪」という比較的短い詩の作曲に取り組んでいる。 前々回「私はもう知っている」をアップしたのと同時期には既に作曲…

広島の日に寄せて

Memory of Hiroshima 「広島の日に寄せて」という一文を載せましたので、歌をお聞きください。私のブログのもうひとつのページに載せました。 ↓ https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2022/08/07/095649

朝の哀歌(前曲)

「ウイグル人という罪」PV映像 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid07TEf9845koXdYfdYVgfaH3RF1wNbbeW5GY2Uahw6u4wExLnKfnenjHjTj9DBq4Ybl&id=100040280109487 朝の哀歌(前曲) on Vimeo 「朝の哀歌」(作曲者が歌っている歌詞) 己自身の二つの…

秋(砂漠を歩き果てた川) poem, Tahil Hamut Izgil

タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「秋」 (作曲者による副題「砂漠を歩き果てた川」) 秋(砂漠を歩き果てた川) on Vimeo 砂漠を歩き果てた川が 海が広がって近くまで来てくれることを その場に座して待つことにして 水を広げて小さな流れに分けた しかし水は…

私はもう知っている(poem:Tahil Hamut Izgil)

作曲が完了しましたとお知らせしてから大分時間があいてしまいました。この間、実はウクライナ紛争の真相を探っており、気が気でない心情の世界をどういうわけか、ずうっとかかえておりました。 まだ余談は許されませんが、漸く和平の道へという声が世界のと…

ウイグルの子守唄

ウイグルの子守唄の録音風景です。 https://youtu.be/mYkc1yZBMy0 ◆日本語・ウイグル語バージョン https://youtu.be/fni1Iks4sZ8 ◆日本語バージョン https://youtu.be/9i47aZoO_Ec ◆英語バージョン https://youtu.be/5IKCxriHDPU ◆インストゥルメンタルバー…

汚れちまった悲しみに

制作途中の作品が少したまっていますが、旧知の友人の手紙を見て思うところがあり、友人のふるさと山口が生んだ詩人、中原中也の詩にメロディーを付け後半は創作しました。お聞きください。 中原中也の詩には以前「6月の雨」に作曲していますので、そちらも…

秋(耐えられなくなった川)

タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「秋」 (作曲者による副題「耐えられなくなった川」) 砂漠を歩き果てた川が 海が広がって近くまで来てくれることを その場に座して待つことにして 水を広げて小さな流れに分けた しかし水は遠くに残された雪山を そこに残る…

私はもう知っている(3)

タヒル・ハムット・イズギル氏が作られた詩「私はもう知っている」(全部で6連からなる詩)、先ほど作曲が完了しました。また折を見て録音し、アップします。(^_^) 「私はもう知っている」 1 疲れはてた朝に 夢で見た炎と化する都市 空想がまたもや私の痩せこ…

私はもう知っている(2)

「痛み」の録音を公開することができました。如何ですか? https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/02/10/065222 少し歌いきれていない部分もありますが全体的にわりとバランスが取れた歌い方ができたかなと思っています。 第三連の歌詞で「毎朝」を…

痛み(全曲)

タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「痛み」の全曲を録音しましたのでこちらにアップします。冒頭に全曲を掲載し、各連ごとにその連だけの録音も差し挟むようにしました。どうぞお聞きください。痛み(全曲) on Vimeo ウイグルシャマンコシャック詩「アザイム…

私はもう知っている(1)

「痛み」の録音がまだですが、次の作品の作曲に取りかかっています。 「痛み」のほうは毎日自分が録音した第一連を何度も聞き、少し手直ししたり修正したり詩の解釈を変えたりなどして、どのように歌うか頭の中でシミュレーションしています。二連、三連はガ…

痛み

ウイグルシャマンコシャック詩「アザイム」より 「痛み」(私の懐は君と共に) 先ほど「痛み」の全編の作曲が終わりました。時間を見て録音してアップします。(^_^) 2022/1/31 一連のみの作品(詩は三連まであります) 痛み01-03(第1連) on Vimeo (一) 夜に服を…

痛み01-03(第1連)

タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「痛み」の第1連の作曲が完了しましたので、ここにアップしておきます。新たに最初から録音し直しました。 第一連(01-03) 痛み01-03(第1連) on Vimeo 夜に服を着たまま寝てしまった者 小道に危険な灰を撒き散らしていく者 …

痛み01-02

タヒル・ハムット・イズギル氏の詩「痛み」の01から02までの部分への作品です。(^_^) 今日はここまで作曲して録音しました。急がずまた続きを思いつき作曲ができたらアップします。(^^ゞ 痛み01-02 on Vimeo 第一連の冒頭~中間部分01-02 夜に服を着たまま寝…

痛み01「私の懐は君と共に」

ウイグルシャマンコシャック詩「アザイム」より 「痛み」(私の懐は君と共に) 痛み01 on Vimeo 第一連の冒頭部分 夜に服を着たまま寝てしまった者 小道に危険な灰を撒き散らしていく者 素足で砂に詩を書く者 赤から黄を分けた者 顔を洗わずに朝餉(あさげ)を摂…

午睡

運命の定めより 早く死んでしまわない 綺麗な子がやってきた むかいだいすさんTwitterリンク https://mobile.twitter.com/muqeddes100/status/1480141217837219843?t=k7SD9jQ39jL1VslKvZSJOA&s=19 午睡 on Vimeo 「午睡」 陽光で乾いてしまわない 雨で溶けて…

ダスマン(長編叙事詩)「片思い」三部作

◆オープニング「私が一歳半の時」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/01/191558 ◆君への思い「私は待ち侘びていた」 https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/26/021801 ◆エンディング「私はすでに死んだもの」 https://ninjinmus…

私はすでに死んだもの (「片思い」終章)

私はすでに死んだもの on Vimeo ダスマン(長編叙事詩)「片思い」 終章エンディング楽曲 「私はすでに死んだ者」 (作曲者が歌っている歌詞) 君は私を細い一本の 糸として知るがよい 一束の朦朧とした 光として知るがよい 口から洩れ出す一瞬の 子音として…

私は待ち侘びていた

私は待ち侘びていた on Vimeo 「私は待ち侘びていた」 (作曲者が歌っている歌詞) 凍てつく長い冬の夜に 私は待ち侘びていた 気を失った木の枝先で 垂れ下がった氷柱の中で 君が一人出てくるのを 凍てつく長い冬の夜に 私は待ち侘びていた 毒を持つ棘の先端で…

ホータンの石

Twitterにむかいだいすさんが投稿されたウイグルの詩に作曲しました。どこまで詩の世界に近づけたか分かりませんが載せておきます。 ホータンの石 on Vimeo 強制収容所につれていかれ17年の刑を言い渡されたウイグルの詩人Gulnisa Imin Gulxan氏の詩へのメロ…

私は待ちわびていた(予告)

タヒル・ハムット・イズギル氏のダスマン(長編叙事詩)「片思い」の中から詩の一部を抜粋し、曲をつけました。 先ほどできたばかり。下書きです。真夜中に自然に目が覚めたときは、大抵YouTubeで国際情勢や歴史関連のニュースなどを見ているのですが、ふとし…

片思い、終章

タヒル・ハムット・イズギル氏の長大な詩「片思い」の最後の部分を短い歌にしました。 そのうち録音しようと思います。どんな風に作曲しているのか、ほんの少しだけ足跡をご紹介しますね。(^_^) といっても下書きの楽譜をお見せすることぐらいしかできません…

「無限」part2

前掲の「無限」をアレンジしてpart2を作りました。お聞きください。タヒル氏は「それでも私は鎖に繋がれた犬のように安心している」と表現していますが比喩的逆説的な表現なのだと思います。 無限part2 on Vimeo 「無限」part2 私は言葉から意味を探し求め …

浮遊するものに関する随想

夜の歌 on Vimeo タヒル・ハムット・イズギル氏の詩のなかに出てくる「浮遊するもの」について少し書いておきます。 下記の二つの詩のなかに「浮遊するもの」が登場する。一つは「埃」であり、もう一つは「幼い娘たち」である。 ◆浮遊する「埃」(夏は一つの…

「夜の歌」(私は闇の由来など気にも留めない間抜け)

夜の歌 on Vimeo 「夜の歌」 私は私たちの中で一番の間抜け 闇の由来など気にも留めない (闇の由来など気にも留めない) 気温が上がった時に 金魚が閉じ込められた氷の塊を思い出す (氷の塊を) 私たちを動かすスープが 私も動かし続ける 家で手塩を(に)かけ…

「都市の夜」(敵は私自身)

都市とは近代都市として存在するウルムチのことでしょう。ウルムチのことを様々な表現で言い表しているが最後に、自分の敵は己れ自身であると結んでおり、興味深く読むことができます。 [都市の夜 on Vimeo 「都市の夜」 空港から 駅から バス停から 流れ出…