タヒル・ハムット・イズギル氏のダスマン(長編叙事詩)「片思い」の中から詩の一部を抜粋し、曲をつけました。
先ほどできたばかり。下書きです。真夜中に自然に目が覚めたときは、大抵YouTubeで国際情勢や歴史関連のニュースなどを見ているのですが、ふとした瞬間に心のなかにメロディーがわき上がってきて、聞き流して忘れてしまうことも多いのですが、メモして眺めて言葉を探すこともあります。
詩は次の部分です。
厳冬の長い夜に
気を失った木の枝先で待ち侘びて
垂れた氷柱の中で待ち侘びて
毒を持つ棘の先端で待ち侘びて
狂おしい吹雪の背中で待ち侘びて
憂鬱な雪の華の鋭い鋒先(ほこさき)で待ち侘びて
迷った老いた烏の翼先で待ち侘びて
君が一人 外に出るのを待っていた
恋する人を待つ心を詠んだ詩です。タヒル氏の詩「片思い」には恋を軸とした人間の実存が連面と率直にあるところはリアルにあるところは比喩的文学的に描かれています。読んでいて嫌みを感ずることがなく、ここまで自分の内面を言葉で把握して表現できる人を私は見たことがありません。そんなことを感じています。
(^_^)
メロディーと詩をコラボして作曲しましたので、最終的には日本語訳の原詩の通りではなく、若干変更されます。そのあたりに、メロディーと言葉の新たな出会いが現れてくることもあり、面白く感ずる人には理解が得られるのではないかなと思っています。
再編集して清書してから録音したいと思いますので少し時間をください。
タヒル・ハムット・イズギル氏の「片思い」には先行して2曲ほど作曲してあります。
オープニング「私が一歳半の時」とエンディング「私はすでに死んだもの」です。
◆「私が一歳半の時」
https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/01/191558
◆「私はすでに死んだもの」
https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/18/071928
↓
https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/26/030103
※2022/1/26 記
録音ができましたので下記にアップしました。どうぞお聞きください。
https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/26/021801