前掲の「無限」をアレンジしてpart2を作りました。お聞きください。タヒル氏は「それでも私は鎖に繋がれた犬のように安心している」と表現していますが比喩的逆説的な表現なのだと思います。
「無限」part2
私は言葉から意味を探し求め
言葉を失った悪夢から目覚める
弟子はとっくに死んでしまっている
ジンが既に消えてしまっている
私は羊の糞
カザフ人の羊飼いの
手の中の糞かもしれず
自分が他人の運命を
決められると感じる
私は丸の中の曲線
私は老木の若い年輪の中
私は夕焼けの光の輪の中
私は指紋の中
私はこのような詩を書く詩人
これを読む妻は
またわかりづらいと愚痴るかもしれない
友は私に
不治の病にかかった男というかもしれない
それでも私は鎖に繋がれた犬のように安心している
それでも私は鎖に繋がれた犬のように安心している
私のこの哀れな心は繋がれたように安心している
言葉で表し切れないものはなく表せる事の故をもって
それゆえ私は鎖に繋がれた犬のように安心している
それゆえ私は鎖に繋がれた犬のように安心している
私のこの哀れな心はそれ故
鎖に繋がれた犬のように安心している
言葉で表せるものは無限であるが故に
言葉で表せるものは無限であるが故に
原詩:タヒル・ハムット・イズギル
2015年2月 ウルムチ
日本語編訳:むかいだいす、河合眞
(詩集「聖なる儀式」より)
作曲:historyninjin 2021/11/12
part2 編詩・アレンジ 2022/1/12
「無限」part 1 (独立への意志)へのリンク↓
https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/10/131327
エッセイ「無限に寄せる覚え書き」