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私が一歳半の時


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Iat the time of 1 year old and a half
مەن بىر يېرىم ياش ۋاقتىمدا

   Tahil Hamut Izgil


私が一歳半の時 on Vimeo
「私が一歳半の時」

原詩:タヒル・ハムット・イズギル

(2015/12/31ウルムチ)

日本語編訳:むかいだいす、河合眞(詩集「聖なる儀式」より)

作曲:historyninjin 2022/1/1


原詩は詩集「聖なる儀式」より長編叙事詩(ダスマン)の「片思い」よりの抜粋。片思いの第3連からその一部を抜粋してその内容より「私が一歳半の時」と表題をつけ、その詩に作曲したもの。

 

◆詩「私が一歳半の時」


私が生まれて間もない頃

父と三人の兄が戦で死んでいった

母は「私たちは空から滴り 大地から芽生えた」と言っていた

私はこの言葉を理解できなかったにしろ

この言葉を(私は)信じていた

そして(この)出来事を後に知ることになった

 

私が一歳半の時に母は他の男に嫁ぐために

老魔女の当てにならない言うことに従い

私のような病弱な赤ん坊を

駝鳥の肉からとれたスープに毒を入れて飲ませて

死なせようとした

 

豈図らんや

スープは私に良い効果をもたらし

エネルギーが満ちた結果

起き上がって歩けることになった

 

母は私を抱きしめ

一方では泣きながら

他方では笑いながら

私のことをいやましに好きになり

考えを改めた

 


「片思い」の全篇は詩集の167ページから223ページまである長大な詩。「私が一歳半の時」は173ページ末尾から175ページ冒頭の部分。

ヒル氏の自伝的な内容かと思います。元旦の朝、目にして曲想を練り、一日かけて作曲し録音しました。

2022/1/1 historyninjin

 

この詩が2015年、ウルムチで作られたことより、タヒル氏のウルムチに纏わる詩へのリンクを貼っておきます。↓

https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/12/18/084902