Ninjin Music Blog

オリジナル楽曲の紹介やカバー曲を投稿していきます

止まらぬ涙

ムカイダイスさんの詩に初めて作曲した一曲目の作品です。

止まらぬ涙で私は詩を紡ぐ、そして祖国ウイグルの蒼い色でその詩を染め上げる、私は自分の言葉で詩を綴り詩を語る、たとえこの身が滅びて魂となっても、愛するあなたの墓の畔に立ち続け祈る、あなたを苦しめた闇が全地から消え去ることを。私の詩と言葉がやがて血肉となってあなたが甦る日がくることを、私は信じ待ち続ける・・・と私の心に響いてきた。

死を越えた熱い思いが脈打っている人だと直感した。詩を読み進むうちに心の中から呻き振り絞るようなメロディーが込み上げてきた・・・。
ウイグルの悲劇と惨状を深く心にとめ、世界のあるべき姿に思いを馳せる契機としていただければと考えます。


止まらぬ涙 on Vimeo

◆とまらぬ涙◆(歌詞)

私はこのとまらぬ涙で
詩を紡ごう
そして
祖国の蒼色で
私の詩を染めよう

自らの詩で語ろう
愛の物語を
そして
祈ろう
ある日
光が訪れ
君を苦しめた闇が
大地から消え去ることを

私はこのとまらぬ涙で
詩を紡ごう
そして
祖国の蒼色で
私の詩を染めよう

自らの詩で語ろう
愛の物語を
そして
祈ろう
ある日
光が訪れ
君を苦しめた闇が
大地から消え去ることを

この身が滅びても
魂は
愛する君の墓のほとりに
永遠に立つだろう
そして
私の詩が血となり
汝が再び降臨する日は
必ず来る
必ず来る

私はこのとまらぬ涙で
詩を紡ごう
そして
祖国の蒼色で
私の詩を染めよう
私の詩を染めよう

原詩:ムカイダイス(投稿2020/1/16)
編詩作曲:historyninjin (2020/1/22)

 

◆ムカイダイスさんのお便り◆

無題

私は
この止まらぬ涙で詩を紡ごう
そして
祖国の蒼色で
私の詩を染めよう

自らの詩で語ろう
愛の物語を
そして 祈ろう
ある日
光が訪れ
君を苦しめた闇が大地から消え去ることを

この身が滅びても
魂は 愛する君の墓の傍に永遠に立つだろう 
そして
私の詩が血となり
なんじが再び降臨する日は 必ずくる

 

                  ムカイダイス2020/1/16

 

تېمىسىز

مەن
ھىچ توختىماس كۆز ياشلىرىم بىلەن
شېئىردىن بىرنى تۇقوپ
ئاندىن
سېنىڭ كۆپ-كۆك رەڭگىڭ بىلەن
شئېرىمنى بوياي

شئېرىمدا بايان ئەيلەي
ساڭا بۇلغان سۆيگۈمنى
ۋە يەنە دۇا قىلىپ تىلەي
بىر كۈنى، نۇرنىڭ جاھاننى قاپلاپ
زۇلمەتنىڭ زىمىندىن كېتىشىنى

جىسمىم گەرچە يوقىسىمۇ
روھىم قەۋرەڭنىڭ يېنىدا تۇرغاي مەڭگۈگە
شۇنداقلا
شېئىرلىرىم قان بولۇپ
تۆرەلدۈرەر سېنى، قايتىدىن ،كەلگۈسى كۈندە

命の舞


f:id:historyninjin:20220814062754j:image

 

故ゴージャ・ムハメット氏に捧げる

   ◆「命の舞」◆

原詩 : Ghoja Muhammet (ウイグル

詩の日本語訳 : ムカイダイスさん

作曲 : historyninjin  

 

2018年7月11日に47歳の前途ある若さで亡くなったウイグルの名詩人 Ghoja Muhammet 氏の詠まれた詩「命の舞」にメロディーをつけました。わずかに詩に手を加えましたが,ほとんどムカイダイスさんが訳された日本語訳詩のままに作曲しました。

詩の内容と音楽の曲想が符号しているだろうかという密かな自責に似た思いがありますが,ここに公開しようと思います。      historyninjin  2021/1/23

(1日置いて心を過る思いに押し出されて改訂版を作りました。音程を3度上げ,細かい音遣いに調整を加え,一部歌詞とメロディーに変更を加え,終章を加えました。2021/1/24 )

 

《壁にかかってあったのは私の心だ‼️》


命の舞 on Vimeo

「命の舞」(歌詞)

◇1

私はあの時四字熟語の中を
私はあの時彷徨い歩いた
論理からの出口を私は探していた
無数の言葉の遺体の間で
文法の生と死が分からずに
焦っていた彷徨いながら

星々は私の煙草に火を点け
月は私にお茶を入れ
夜は私に真っ黒なマントを纏わせ
私は詩を書いていた

◇2

ドアを開けてと私は言った
古いドアは軋みながら開いた
命の廊下で弾がドゥタルを弾き
ナンは空腹のあまり嘆いていた
血は倒れた所で失禁をしていた
塩は人生の味気なさに死んで行った

◇3

舞い踊れと私は言われて足を
足をタップして両手を広げ
身体の岸辺を壊して破壊した
骨は泣き叫び
泣き叫びながら
墓から盗んだ灯を挙げていた

夢に現れた強盗は叫びながら
象牙の鞘のナイフを窓に突きつけていた
私の十八本の個のあばら骨たちが
ムカーム音楽の黄金の柱に
黄金の柱になっていた

二百三十六個の骨が闇の壁に
闇の壁に突き刺さって
忘れていた 忘れていた
ズボンの紐があるかないかということさえも
私は忘れていた
忘れていた 忘れていた

髭の乱れた威厳を
胸毛を宥める三日月
私の耳に止まって鳴き叫ぶ雄鶏
睫毛の間を駱駝を連れて通り行くキャラバン
精霊が逃げて独りきりになった
古の曲がったサンザシの樹
恥らう所が白日の下にさらされてしまった
尖がった帽子の田畑

棚に置かれた刺繍をする古い本
四十日間の夜に耐え忍んだ娘たち
舞っていた旋律に身を委ね
ぼろぼろになりながら
私は詩を書いていた

◇4

磔り付けになるならあの太陽に
燃やされるとしたならあの闇の中
私の頭蓋骨で酒を飲めば王となり
肌に入った者は奴隷になる
肌に入った者は奴隷になる

◇5

顔の明るい面から来た者は神を信じず
暗い面から来た者は
暗い面から来た者には罪がない

◇6

命の葉を囁かせ
私の血の薔薇を咲かせる
指を思いきり泣かせ
あばら骨を数えさせ

◇7

鳥ではない 羽ばたかない
風を切って奔る駿馬でもない
神が旅する鞄だ
壁にかかってあった
私の心は

〈終章〉

私はあの時四字熟語の中を
私はあの時彷徨い歩いた
論理からの出口を私は探していた
無数の言葉の遺体の間で
文法の生と死が分からずに
焦っていた彷徨いながら

星々は私の煙草に火を点け
月は私にお茶を入れ
夜は私に真っ黒なマントを纏わせ
私は詩を書いていた

棚に置かれた刺繍をする古い本
四十日間の夜に耐え忍んだ娘たち
舞っていた旋律に身を委ね
ぼろぼろになりながら
私は詩を書いていた

磔り付けになるならあの太陽に
燃やされるとしたならあの闇の中

鳥ではない 羽ばたかない
風を切って奔る駿馬でもない
神が旅する鞄だ
壁にかかってあった
私の心は

 

原詩:Ghoja Muhammet (ウイグル詩人)
(2018年7月11日に47歳で逝去)
日本語訳:ムカイダイスさん 2020/12/17投稿
一部編詩・作曲&演奏:historyninjin 2021/1/23

改訂:2021/1/24(ここに掲載したのは改訂版です。)

※ムカイダイスさんの投稿はコピーを保存していなかったため、紹介できません。悪しからずご了承ください。

お日さん、雨さん

むかいだいすさんからお便りが届いた。こんな内容だ。

2021/7/9
東京 雨

お日さん、雨さん

      ~金子 みすゞ~

ほこりのついた
しば草を
雨さんあらって
くれました

あらってぬれた
しば草を
お日さんほして
くれました

こうしてわたしが
ねころんで
空をみるのに
よいように

金子みすずの詩、やさしさと自然や神への感謝の気持ちで編まれている。大好きです。
26歳の若さでこの世を去ったこの天才詩人を雨の中で偲ぶ。ご冥福を祈る。

 

お日さん、雨さん


お日さん、雨さん on Vimeof:id:historyninjin:20210710121245j:image

 

お便りを読んで詩に目を通した。はじめのメロディーが頭の中でひらめき始めたのでギターを引き寄せてコードを探った。15分ほどで一曲の歌が現れてきた。2~3度歌ううち、はじめの部分「ほこりのついた    しば草を    雨さんあらってくれました」を雰囲気を少し変えて2度歌ったほうがいいなと思い、リピートすることにした。楽譜は下書きのまますぐ録音。童謡のジャンルに入るのだろうと思うが、単なる童謡ではなく、生きることの喜びが短い言葉の中に光っている。

26歳でこの世の人生を終えたけれど、来世で笑顔の絶えない人生を送ってもらいたい人である。また、あの日の金子みすずに会えたような気がする。

https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2021/06/13/051717

 

 

 

言葉が殺されてしまう国にて

・・・ウイグルの詩が風にのって日本の空を羽ばたくことを祈念します・・・

 

   「君の傍らに鳩が止まる」

(副題:あなたの言葉が塞がれてしまわなければ)

 

朝はいつもの通り始まる
滑る小道をこころして通る
時間の足取りはよたよたとして
昔のように可憐に見つめる
目の見えない二人は縋りつきながら
互いの重みを首で感じる

時間は二人を夜に誘う
夜は二人の人生そのもの
物語りの本の迷路の中で
見知らぬ読者がページをめくると
逃げ出そうともがいても涙が溢れ
二人は物語の中を彷徨う

あなたの顔を私が見てなかったので
歩いて行くその道が空に向かってしまった
あなたのその目を見てなかったから
あなたはその手を星に伸ばした

あなたが空へ飛んで行かなかったならば
あなたの言葉が塞がれてしまわなければ
私もあなたと空まで行けて
沈黙に倒れることはなかったのに

君の傍らの一羽の鳩の
首には小さな蛇の死体
その蛇は死ぬ前に教えてくれた
あなたの傍らで私は生き返る

その蛇は死ぬ前に教えてくれた
あなたの傍らで私は生き返る

あなたの顔を私が見てなかったので
歩いて行くその道が空に向かってしまった
あなたが空へ飛んで行かなかったならば
あなたの言葉が塞がれてしまわなければ
私もあなたと空まで行けて
沈黙に倒れることはなかったのに

私もあなたと空まで行けて
沈黙に倒れることはなかったのに

 

原詩:レヒム・ヤスン・キャイナミ(2016/3/24)
日本語訳:むかいだいす (投稿2021/4/12)
編詩・作曲:historyninjin (2021/4/14)

 


あなたの言葉が塞がれてしまわなければ on Vimeo

 

 

原詩を元に私の心の中で映像化したイメージを
膨らませて歌詞にしてありますので原詩とは
必ずしも整合性が取れてないかも知れませんが
・・・

 

 

※むかいだいすさんからのお便り
(ウイグル語は右から左に表記されますが、コピーすると左寄りになってしまします。すみませんが、ご了承下さい)

ئۇيغۇر شېئىرلىرى ياپۇنىيە ئاسمىنىدا پەرۋاز قىل !
ウイグルの詩よ、日本の風にのって羽ばたけ!
今日は皆さまに東トルキスタンに暮らす天才詩人のの一人、レヒム・ヤスン・キャイナミの詩を一つ紹介させていただきます。彼も今強制収容所の中にいます。
日本の皆様、どうかウイグルの詩と文学をを応援してください。

مەن شېئىرلىرىنى بەك ياخشى كۆرىدىغان ۋەتەندىكى نادىر شائىر ھەم قىممەتلىك دوسلىرىمدىن بىرى رەھىم ياسىن قاينامىنىڭ شېئىرلىرىدىن بىرنى ياپۇنچە تەرجىمىسى بىلەن ھوزۇرۇڭلارغا سۇنىمەن .

يېنىڭغا بىر كەپتەر قونىدۇ...

سەھەر يەنە بۇرۇنقىدەك باشلىنىدۇ
تېيىلغاق يوللاردىن ئاۋايلاپ ئۆتۈۋاتقان ۋاقىتنىڭ پۇتلىرى
يەنە بۇرۇنقىدەك قايرىلىپ،بىزگە بىچارىلەرچە تەلمۈرىدۇ
ئاندىن ئىككىمىزگە ئېسىلىپ ماڭغىنىچە ئالغا ئىلگىرلەيدۇ

بىزنى تۇتاشتۇرۇپ تۇرغان
ئارىمىزدىكى ۋاقىت توكۇردۇر
ئۇنىڭ بېلەكلىرىنىڭ بوينىمىزدىكى ئېغىرلىقلىرىنىلا ھېس قىلمىز
ئىككىمىزنىڭ كۆزلىرى كوردۇر
ۋاقىت بىزنى كېچىگە ئاپىرىدۇ
كېچە بىزنىڭ ھاياتىمىزدۇر...

كىتاپ ئىچىگە كىرىۋالغان ھېكايىدەك
نامەلۇم كىتاپخان تەرىپىدىن ۋاراقلانغاندا قېچىپ كېتىشنى ئىستەيمىز
لېكىن قايغۇلىرىمىز ئۇزۇن بىر يىپ بىلەن ھەرىپلەرگە چىڭ باغلانغاچ
كۆز ياشلىرىمىزنىڭ گۈرۈچتەك چېچىلىۋاتقان ئۈنچىلىرىنى ئارىمىزدىن ئىزدەيمىز

يۈزلىرىڭنى كۆرمىگەن بولسام،يولۇمنى ئاسمانغا قارىتاتتىممۇ؟
كۆزلىرىڭنى كۆرمىگەن بولسام،يۇلتۇزغا قولۇمنى سۇناتتىممۇ؟
لېۋىڭدىكى ئاسمانغا ئۇچمىغان بولسام،بۇلۇتلارغا باراتتىممۇ؟
سۆزۈڭدىكى غۇنچىلارنى ئۈزمىگەن بولسام،سۈكۈتۈڭدە يىقىلاتتىممۇ؟...

يېنىڭغا بىر كەپتەر بارىدۇ
ئۇنىڭ بوينىغا كىچىككىنە بىر يىلاننىڭ ئۆلۈكى باغلانغان
ئەشۇ يىلان ئۆلۈش ئالدىدا ماڭا
سېنىڭ يېنىڭغا بارغاندىلا تىرىلىدىغانلىقىنى ئېيتقان...
2016.03.24

 

君の傍に鳩が止まる(原詩の日本語訳)

朝はいつもの通り始まる
滑る小道を心して通る時間の足取り
昔のように振り向いて私たち二人を可憐に見つめ
縋りながら歩く

二人を繋げている
時間はよたよた歩く者
腕の重さを首で感じる
二人は盲
時間は二人を夜に誘う
夜は二人の人生そのもの

本の中に迷い込んだ物語のように
見知らぬ読者がページを捲った瞬間逃げ出すことを願う
悲しみが長い糸で文字に縛られていたため
泪が米粒のごとく散らされている間から探す

君の顔を見てなかったら私の歩く道を空に向かわせたのか
君の目を見てなかったら星に手を伸ばしたのか
君の唇の空を飛んでなかったら雲まで行ったのか
君の言葉の蕾を摘んでなかったら 君の沈黙に倒れたのか

君の傍に一羽の鳩が行く
首に小さな蛇の死体が縛られている
蛇が死ぬ前に私に教えてくれた
君の傍に行ったら生き返ることを

2016/3/24

 

 

◆作曲者 ( history ninjin ) の断章

 

二人は愛し合った恋人同士
私は沈黙に倒れてしまった悔いと負い目を持つ
君(あなた)は一人で天国へ旅立ってしまった
私はどんなに一緒にいたかっただろう
別れ別れになってしまった過酷な現実
寄り添って生きてきた二人だったから
その悲しみと辛さは計り知れない

鳩はあなたのところに私を運んでくれる天使
死んだ蛇は他ならぬ私
死んだ私にとって唯一の希望は
あなたに抱かれてよみがえることだけ

ウイグルの人々に襲いかかる
過酷な状況を打破しなければ
世界に未来はない

ウイグルの詩が
風にのって
羽ばたきますように

 

2021/4/14記

 

追伸)

言葉が殺される国に関する情報

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=253239413232627&id=100056397115265

宮崎正弘氏と楊逸氏の対談

https://youtu.be/E_caRIzSJmQ

レヒム・ヤスン・キャイナミ氏の「アッラーが巡り合わせたことの故に」への音楽

https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/05/29/122913

 

若葉が萎れる日

ムカイダイスさんのお便りにあった「若葉が萎れる日」という詩に作曲しました。

ウイグル語の表記は右から左ですが、コピーすると左から右になってしまいますので、ご了承ください。すみません。

 


若葉が萎れる日.mp4 on Vimeo

 

むかいだいすさんのお便り(2021/5/28)

 

ئۇيغۇر شېئىرلىرى ياپۇنىيە ئاسمىنىدا پەرۋاز قىل !
ウイグルの詩よ、日本の風にのって羽ばたけ!
今日は皆さまに東トルキスタンに暮らす天才詩人の一人ムカイダイス・ヤヒヤの新しい詩を日本語に訳した。

مەن شېئىرلىرىنى بەك ياخشى كۆرىدىغان ۋەتەندىكى نادىر شائىر ھەم قىممەتلىك دوسلىرىمدىن بىرى تالانتلىق شائىرە مۇقەددەس يەھيانىڭ شېئىرلىرىدىن يەنە بىرنى ياپۇنچە تەرجىمىسى بىلەن ھوزۇرۇڭلارغا سۇنىمەن .

ياپراقلىرىم سۇلىدىغان كۈن
مۇقەددەس يەھيا

مۇقەددەس نۇر تەرجىمىسى

 

若葉が萎れる日

 

思いが清らかな朝のように無邪気に遊ぶことを許してくれ
雲り空は真っ青になれ
土星は輝け
太陽は黄金色の化粧をしろ
私は森に隠れ
情熱の果ての色褪せることのない喜びが茂みの影になれ

君の心を私の命から 姿を体から離した時
隠れた狂しい思いが溢れ 骨の髄まで突き刺す
陽光に憧れた頑固な葉が揺れる時
やっとの思いで創った黄金の像が倒れる
会いたい想いが君の夜の心を動かす
悔しさが君の果てしない沈黙に置き換わる
若葉と共に萌える
共に生きる
萎れる

美しさの香りを何処から掬おう
会いたい想いに屈服する目からか
嘘と呼ばれる愛の誓いからか
それとも
早々と萎れる初春の若葉からか

今日は私の若葉が萎れる日
心が肉体から離れて岸辺で泣く日
若い私が舞台から降り 幼い子供に戻る日
泪からはじまる全ての重みを捨てる日
望みが過去の檻から出る時
心が自由に放たれ 幸の喜びを味わう日
永遠の曙の中で
萎れた若葉の終の香りが春風に溶け込む日

 

ياپراقلىرىم سۇلىدىغان كۈن

خىياللىرىمنىڭ پاكىز سەھەردەك بىغۇبار ئوينىشىغا ئىجازەت بەر،
بۇلۇتلۇق كۆك سۈزۈلسۇن،
زۇھەل يۇلتۇزنى چاقنىسۇن،
قۇياش زەر رەڭ خالىنى چەكسۇن،
مەن ئورمانلارغا يوشۇرنىۋالاي،
ھېسسىيات مەنزىلىمدىكى ئۆڭمەس خۇشاللىقلىرىم بۈك-باراقسانلىقتا سايە تاشلىسۇن!

دىلىڭنى جېنىمدىن، ئەكسىڭنى تېنىمدىن ئايرىغاندا،
يوشۇرۇنغان تەلۋە ھېسلىرىم قۇتراپ تېرەن سۆڭىكىڭگە پاتتى،
قۇياش نۇرىغا تەشنا تەرسا ياپراقلىرىم يەلپۈنگەندە،
مىڭ تەسلىكتە قوپۇرغان ئالتۇن ھەيكىلىم غۇلاپ چۈشتى.
ھەربىر سېغىنىشىم تۈنلىرىڭنىڭ يۈرىكىنى جىغىلتىدۇ،
ھەربىر خورلۇقۇم پۈتمەس-تۈگىمەس سۈكۈناتلىرىڭغا قۇيۇلىدۇ.
تىلسىز دىل ئىزھارىمدا،
ياپراق بىلەن تەڭ كۆكلەيمەن،
تەڭ ياشايمەن،
تەڭ سولىمەن.

گۈزەللىكنىڭ خۇشبۇي ھىدىنى نەدىن سۈزىۋالاي؟
ۋىسال بىقارارلىقىدىكى تەسلىمكار كۆزدىنمۇ؟
يالغان ئاتالغان مۇھەببەتلىك ۋەدىدىنمۇ؟
ياكى،
ۋاقىتسىز سۇلغان باش باھار ياپرىقىدىنمۇ؟

بۈگۈن ياپراقلىرىم سۇلىدىغان كۈن،
جىسمىم سىرتىدىكى ساھىلدا قېنىپ يىغلىيالايدىغان كۈن،
ياشلىق سەھنەمدىن چۈشۈپ كىچىك بىر بالا بولىدىغان كۈن،
كۆز ياشلىرىمدىن باشلانغان بارچە ئېغىرچىلىقنى تاشلايدىغان كۈن،
ئارزۇلىرىم ئۆتمۈش قەپىسىدىن چىققاندا،
يۈرىكىمنى بىمالال ئەگىشكە يول بېرىپ بەخت پەيزىنى سۈرىدىغان كۈن،
مەڭگۈ سۇلماس تاڭ نۇرى ئىچىدە،
سۇلغان ياپراقلىرىمنىڭ ئاداققى ھىدلىرى باھار سەلكىنىگە سىڭىپ كېتىدىغان كۈن

愛の物語

がむしゃら応援団の動画を見ていて、そのがむしゃらさを捨象したような静かな世界から、私の心に納得できるコードとメロディーが紡がれ、一曲の歌が生まれてきた。

本当は「瞳」の画像をと思ってざっと見回したけど見つからなかったので、心象風景としてミレーの晩鐘を選んだ。

がむしゃら応援団のおばあちゃんへのありがとうと似た、愛の物語が紡げただろうか。(^_^)

 

愛の物語


愛の物語り.mp4 on Vimeo

瞳の奥を見つめたなら澄んだ泉のよう

果てしない世界が広がりもう一つの宇宙

静かに調べが流れだしやさしい風が吹き

喜びが込み上げて歌い出す    愛の物語

瞳の奥を見つめたなら澄んだ泉のよう

果てしない世界が広がりもう一つの宇宙

 

 

 

がむしゃら応援団(成人式のメッセージ)


20歳のあなたへ『夢の​見つけ方』 - YouTube

500年の恋


f:id:historyninjin:20220814062610j:image

 

◆500年の恋◆

詩:ムカイダイス 2020/9/4

(原詩:ウイグル語、日本語訳詩:ムカイダイス)

作曲: historyninjin 2020/9/6

 


五百年の恋 on Vimeo

 

●作曲者より


少しだけ詩に手をくわえました。作曲したメロディーの歌詞は下のYouTubeの動画のところに貼っておきますが、最初は原詩の日本語訳を見ながらお聴きになってみてください。原詩の表題は「恋」ですが、内容を考えて「500年の恋」としました。

一つのストーリーが見えてくるように思われる歌です。しかもこの世を越えたラブストーリーの世界観に立ってその物語は延々と続いているのです。

魂の不滅という言葉がありますが、500年という限られた時間では表現しきれないほど遠くから流れてきて、また遠くへと流れていく魂の時間の中でその物語は展開します。

ある過ちによって恋人を失ってしまった胸の痛みをひしひしと抱きながら、同時に限りなく恋い慕う主人公の思いが吐露されています。とても切ない物語です。

原詩では「いとおしい」と表記されていますが、あえて口語的に少し崩したような「いとしい」と歌いました。より率直で直接的に見知らぬ顔をして通り過ぎようとする恋人(本当は忘れていないかも知れません)に、こちらの本当の心を届けたい歌にしたいと思ったからです。

車で通勤する車中で、エンディング部分を一人でハーモニーを加えて歌うのですが、何度も涙があふれて止まらなかったことがあります。エンディングを長々と続けるようにしたのは作曲者のオリジナルですが、なかなかいいでしょ。(^_^)/

最後にこの詩の主人公は「見知らぬ者よ、愛おしい顔で通り過ぎないでくれ」と恋人に向かって訴え、呼びかけますが、私には「愛おしい人よ、見知らぬ顔をして通り過ぎようとしているけれど、どうか私のほうを向いて、この私を見て・・・もう二度と見知らぬ顔をしないでこの私を見て・・・」と聞こえてきます。

あなたは、どんなストーリーを思い描きますか?

 


f:id:historyninjin:20220829062105j:image

 

●ムカイダイスさんからのお便り 2020/9/4 

友人アイミレの物語に捧ぐ

                   恋

 

善良な者よ
僕らにはもう遅い
君が他人の瞳に映っていた時
私は君の香りを
死んだ薔薇にあげてしまった
君が真珠の如く
他人の耳を照らしていた時
私は海岸の虚しき貝殻に
夜明けまで踊ってあげていた

聡明な者よ
大地をかけめぐる風に
君への最後の手紙を
渡している
500年も前に

今の私は
恋人たちの小道の脇に
桑の木を植えている
狐の嫁入りとも呼ばれる
天気雨から
誰かを守れるように

見知らぬ者よ
愛おしい顔で通り過ぎないでくれ

 

※下記ウイグル語は本来右から左へ記述されるべきものですが、コピーすると左寄りになってしまいます。そのことをお断りしておきます。申し訳ありません。

 

سۆيگۈ
مۇقەددەس نۇر
ھەي ئاقكۆڭۈل ئادەم
بىزگە ئەمدى بەك كەچ
سەن خەقنىڭ قارچۇغىدا يۈرگەندە
مەن سەن بەرگەن ئەتىرنى
ئۆلگەن بىر گۈلگە چېچىۋەتكەن
سەن خەقنىڭ ياراشقان مەرۋايىت ھالقىسى بولغاندا
مەن دېڭىز بويىدىكى سەدەپكە
ناخشا ئېيتىپ ئۇسۇل ئويناپ بەرگەن
ساڭا يازغان ئاخىرقى خەتنى
شامالغا بەرگىلىمۇ 500يىل بوپتۇ
مەن ھازىر ئاشىق مەشۇقلارنىڭ
چىغىر يولى بويىغا
ئۆجمە دەرىخى تىكىۋاتىمەن
دەرەخ سايىسى
ئادەملەرنى شامال يامغۇردىن ساقلىسا دەيمەن
ھەي يوچۇن ئادەم
تونۇش بىر چىراي بىلەن ئالدىمدىن ئۆتمىسەڭچۇ

 

作曲者が演奏している映像


【弾き語り】恋 作詞:ムカイダイス 作曲:Ninjin Musics - YouTube

 

(^_^)ちょっとテンポの取り方が早い感じがします。試しにどんな動画になるかなと撮ったものなので、試奏のつもりでお聞きください。いつかもっと準備して演奏したいと思います。vimeoの音源は作曲した直後、楽譜を清書しないまま演奏して録音したものです。そちらのほうが曲の味がよく出ていますね。でも「君が他人の瞳に」のあたりなどは、メロディーが頭のなかに定着しておらず、目で楽譜を追いながらおっかなびっくり歌ったところなのですよ。(^_^) ムカイダイスさんの詩も、曲もいい歌だなと思います。(^_^)/

 


「500年の恋」(作曲者が歌っている歌詞)

 

善良な者よ
僕らにはもう遅い
善良な者よ
僕らにはもう遅い
君が他人の瞳に映っていた時
私は君の香りを
死んだ薔薇にあげてしまった
君が真珠の如く
他人の耳を照らしていた時
私は海岸の虚しき貝殻と夜明けまで
踊ってあげていた
踊ってあげていた

聡明な者よ
大地をかけめぐる風に
聡明な者よ
大地をかけめぐる風に
君への最後の手紙を
もう500年も前
渡しているよ

今の私は
恋人たちの小道の脇に
桑の木を植えているよ
狐の嫁入りと呼ばれている
天気雨から誰かを
守ってあげられるように

見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
愛しい顔で通り過ぎないでくれ

見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
愛しい顔で通り過ぎないでくれ

ランララララ・・・

見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
愛しい顔で通り過ぎないでくれ

見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
見知らぬ者よ
愛しい顔で通り過ぎないでくれ

 

作曲:historyninjin 2020/9/6


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