ふと心に浮かんだレヒム・ヤスン・キャイナミのウイグル詩「死の薔薇」へのエッセイ的断章です。原詩の本質からは反れているかも知れませんが、あえてここに置いておきます。
2024/1/9 historyninjin
「死の薔薇」に寄せて
私たちの心をいざない
引き付けようと近づいてくるものも
やがて色褪せ
剥がれ落ちてゆく
様々な去来する
悲しみに彩られた歴史の物語も
いつか
剥がれ落ちて原形をとどめない
血を流し必死に私たちを癒そうと
涙を振り絞って
死の薔薇となって消えてしまった君
けれど今なんと
無垢な幼い子供の姿をして
君のほうから私たちに
近づいてくれた
虚飾が積み重なって
剥がれ落ちてしまった世界を
生と死が
手を取り合って交わりながら
朽ちかけた古木の橋を渡ってゆく
私は
私たちは
君を向かえて
死と生の岸辺に辿り着く
◆「死の薔薇」の中に出てくる「幼い子供」と同じ内容を扱っていると思われるウイグル詩の作品、「午睡」
https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2022/01/27/064750
◆追記2024/1/9、この歌を昨年亡くなった姉に捧げます。
https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2023/07/21/071149
「死の薔薇」を最初に掲載したページ↓
https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2024/01/06/220817
ヴィラ・ロボスのギター曲、プレリュードNo.4 、インディオへの讃歌。詩の何かと繋がっているように聞こえます。
◆
Heitor Villa-Lobos' "Prélude No. 4" performed by Max Müller on a 2000 Robert Ruck classical guitar
YouTube URLは下記
https://youtu.be/PJiZ-uUaOQ8?si=FdJ5WxHmFxsZlGfk