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ウイグル詩へのメロディー「アブドレヒム」全編


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ウイグル詩へのメロディー「アブドレヒム」全5連,原詩:タヒル・ハムット・イズギル,作曲:historyninjin - YouTube

 

 
「アブドレヒム」 (作曲者が歌っている歌詞)

 

◆第1連 作曲:2023/5/6

 

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

私たちの暖かい南で   

半円形の眼光がある

それは互いにキスをする それは直線 

それは真っ直ぐに 立つことを

ある売春婦の姿を拝む心がある

ある売春婦の姿を拝む心がある

いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある

いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある

私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある

 

君は朝から晩まで空間を探している

君は朝から晩まで空間を探している

探しながら夜のバザールへ 嘘に辿り着く

半裸の漢族の画家と公衆の愛を探し当てる

またそこから具体化と分析に向かう

大通りを横断する

他人を傷つけないために みずから遠ざかる

ある一つの景色の昔を想像する  初々しい夜に

ある一つの景色の昔を想像する  初々しい夜に

注意深く袋小路を見つめる

立ち位置を決められずに

注意深く袋小路を見つめる

立ち位置を決められずに

子供時代に還る

 

大通りを横断する

他人を傷つけないために みずから遠ざかる

ある一つの景色の昔を想像する

初々しい夜に

注意深く袋小路を見つめる

立ち位置を決められずに

子供時代に還る

 

 

◆第2連 作曲:2023/5/7

 

あの時君の母はとても賢い女性だった

まるで一匹の蚊 あるいは一片の空気に似ていた

彼女はいつも君に「君は私の口から出た」と言った

当時の君はこれが間違いであること

最後の審判の日の一個の石であることを知らなかった

当時の君はこれが間違いであること

最後の審判の日の一個の石であることを知らなかった

君は興味を持ち 恐がり 自身を軽蔑した

必死に多くの蟻を殺そうと殺そうと思った

後に君が出会った人すべてに人すべてに

星が互いに星が互いに殺し合うと言いふらした

 

あの時君の母はとても賢い女性だった

まるで一匹の蚊 

あるいは一片の空気に似ていた

一片の空気に似ていた

 

 

◆第3連 編詩・作曲:2023/5/11

 

空は満ちている 死んだ雀たちで

何度でも繰り返す 不思議なその名前

 

ハイデレヒム アブレヒム ハブデレイム

アブドレイム アブドリヒム

アブドレヒム アブドレヒム

 

ハイデレヒム アブレヒム ハブデレイム

アブドレイム アブドリヒム

アブドレヒム アブドレヒム

 

君のその不思議な名前 空から降ってきた

あと少しもう少しで 時間に追いつける

あと少しもう少しで 時間に追いつける

 

空は満ちている 死んだ雀たちで

何度でも繰り返す 不思議なその名前

 

 

◆第4連 編詩・作曲:2023/5/13

 

多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 

絶壁を見ている

君は見ている

君は結論づけた 失望に浸かりながら

思い出が変わりゆく まるで獣のよう

鋭く敏感で 一塊りの鳥の糞が

肩に落ちて髪を赤くしたのを感じていた

色が表現できない内容が

まるで強い酒のように君の頭に昇った

私から見れば 君はまるでコレラを 果物を消化して

暖かい身体で虱を養っているように

暖かい身体で虱を養っているように

哀れな憎しみを養っている

哀れな憎しみを養っている

 

多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 

絶壁を見ている

君は見ている

哀れな憎しみを養いながら

哀れな憎しみを養いながら

 

多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 

絶壁を見ている

君は見ている

哀れな憎しみを養いながら

哀れな憎しみを養いながら

 

 

◆第5連 編詩・作曲:2023/5/14

 

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

君は突然自らの顔を見たくなった

君は自ら自身に語りかける

 

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

愚かになった 深みに向かった

自分に話しかける

 

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

必死に髭を剃った

怖れに向かっている

その声さえ持ち去ってゆく

その声さえ奪い去ってゆく

竜巻の中で

北は 寒がっている

北は 寒がっていた

 

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

私たちの暖かい南の

半円形の眼光

直線に真っすぐに立っている

私たちの暖かい南の

 

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

君は突然自らの顔を見たくなった

君は自ら自分に語りかける

 

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

 

 

原詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

「アブドレヒム」全5連

編詩・作曲:2023/5 historyninjin

 


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●「アブドレヒム」 編訳原詩

詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

(全部で5連,作曲2023年5月 historyninjin )

 

私たちの暖かい南で

半円形の眼光がある

それは互いにキスをする それは直線 それは真っ直ぐに 立つこと

ある売春婦の姿を拝む心がある

いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある

私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある

 

君は朝から晩まで空間を探している

探しながら夜のバザールへ 嘘に辿り着く

半裸の漢族の画家と公衆の愛を探し当てる

またそこから具体化と分析に向かう

大通りを横断する

他人を傷つけないために みずから遠ざかる

ある一つの景色の昔を想像する

初々しい夜に

注意深く袋小路を見つめる

立ち位置を決められずに子供時代に還る

 

あの時

君の母はとても賢い女性だった

まるで一匹の蚊 あるいは一片の空気に似ていた

彼女はいつも君に「君は私の口から出た」と言った

当時の君はこれが間違いであること

最後の審判の日の一個の石であることを知らなかった

君は興味を持ち 恐がり 自身を軽蔑した

必死に多くの蟻を殺そうとした

後に君が出会った人すべてに

「星が互いに殺し合う」と言いふらした

 

君はいつもトイレでタバコを吸っていた

トイレですっきりした喜びを味わっていた

心では「私たちもうすこしで時間に追いつくことができる」

「時間の尻尾をもう少しで捕まえることができる」

「私たちもうすこしでおしまい」と考えていた

しかし君は頻繁に自分の名前を正した

まるで君の毎回の失敗が

君のその不思議な名前が原因であるかのように

「ハイデレヒム ハブレヒム アブデレイム

アブドレイム アブドリヒム アブドレヒム」

君は考えていた「名前は本当に空から降ってくるのか」

かの死ぬべき反復する病が君を支配し始めた

君は狂った状態で言った

「空は死んだ雀で満ちている」

「空は死んだ雀で満ちている」

 

時々君は夢の中で

裸のままの母をみているのだろう

恐ろしい見知らぬ所を 絶壁を見ているのだろう

君は結論づけた

娘たちは失望に浸かっている

私たちの思い出が変わってしまうのだろう

君は病気にならず まるで獣のように

鋭く敏感で 一塊りの鳥の糞が

肩に落ちて髪を赤くしたのを感じていた

色が表現できない内容が

まるで強い酒のように君の頭に昇った

私から見れば 君はまるでコレラを 果物を消化して

哀れな憎しみを養っている

まるで暖かい身体で虱を養っているかのように

 

君は突然自らの顔を見たくなった

君は自ら自身に話しかけた

愚かになった 深みに向かった

必死に髭を剃った

怖れに近づいた

声も持って行く竜巻の中で

北は寒がっている

 

アブドレヒム

ああ,私の無二の友

 

 

詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

 


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