ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏の「アブドレヒム」の第3連に作曲しました。原詩のイメージから先にメロディーを作り、そこに原詩の言葉から選択したイメージを重ね合わせて新しく詩を編み直して作詞し、それを歌っています。(*^^*)
「アブドレヒム」第3連(作曲者が歌っている歌詞)
空は満ちている 死んだ雀たちで
何度でも繰り返す 不思議なその名前
ハイデレヒム アブレヒム アブデレイム
アブドレイム アブドレヒム
アブドレヒム アブドレヒム
アブドレイム アブドレヒム
アブドレヒム アブドレヒム
君のその不思議な名前 空から降ってきた
あと少しもう少しで 時間に追いつける
空は満ちている 死んだ雀たちで
何度でも繰り返す 不思議なその名前
何度でも繰り返す 不思議なその名前
「アブドレヒム」
第3連 (原詩)
君はいつもトイレでタバコを吸っていた
トイレですっきりした喜びを味わっていた
心では「私たちもうすこしで時間に追いつくことができる」
「時間の尻尾をもう少しで捕まえることができる」
「私たちもうすこしでおしまい」と考えていた
しかし君は頻繁に自分の名前を正した
まるで君の毎回の失敗が
君のその不思議な名前が原因であるかのように
「ハイデレヒム ハブレヒム アブデレイム
アブドレイム アブドリヒム アブドレヒム」
君は考えていた「名前は本当に空から降ってくるのか」
かの死ぬべき反復する病が君を支配し始めた
君は狂った状態で言った
「空は死んだ雀で満ちている」
「空は死んだ雀で満ちている」
詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京
日本語編訳:ムカイダイス,河合眞
(詩集「聖なる儀式」より)
第3連作曲:2023/5/11 historyninjin
(全部で5連ある詩)