ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏が1992年5月に作られた詩「瞬間」(日本語編訳)に作曲しました。
「瞬間」
壁に残った太陽の跡
懐かしい隅に沈む
誰かに裸にされた私が
震え
張りつめ
この瞬間 私の顔を撫でる
部屋に充満した退屈が
迫って来る
私の耳に押し入る
冷たい線が私の肌に現れ
愚かさが傍で見つめる
屋根がなびく
外から口笛が聞こえる
互いを殴り合う
過去と未来が
詩 タヒル・ハムット・イズギル
1992年5月 北京
詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳より
作曲 2023/4/16 historyninjin
夕暮れの残照が壁を這い消えようとする瞬間
私の中に去来する張り積めた思い出が
目覚め起き上がり私の頬を撫でる
愚かな私は言葉なく佇んで
過去と未来の間で
引き裂かれている・・・
そんなイメージが現れてきました。
2023/4/17 記 historyninjin