Ninjin Music Blog

オリジナル楽曲の紹介やカバー曲を投稿していきます

「アブドレヒム」第5連 (タヒル・ハムット・イズギル)


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アブドレヒム(第5連最終)ウイグル詩へのメロディー - YouTube

 
「アブドレヒム」第5連(最終)原詩


君は突然自らの顔を見たくなった

君は自ら自身に話しかけた

愚かになった 深みに向かった

必死に髭を剃った

怖れに近づいた

声も持って行く竜巻の中で

北は寒がっている

 

アブドレヒム

ああ,私の無二の友

 


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「アブドレヒム」第5連(最終)

 作曲者が歌っている歌詞


ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

君は突然自らの顔を見たくなった

君は自ら自身に語りかける

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

愚かになった 深みに向かった

自分に話しかける

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

必死に髭を剃った

怖れに向かっている

その声さえ持ち去ってゆく

その声さえ奪い去ってゆく

竜巻の中で

北は 寒がっている

北は 寒がっていた

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

私たちの暖かい南の

半円形の眼光

直線に真っすぐに立っている

私たちの暖かい南の

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友 無二の友

ああ,アブドレヒム

君は突然自らの顔を見たくなった

君は自ら自分に語りかける

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

ああ,アブドレヒム

ああ,私の無二の友

アブドレヒム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

 


詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

第5連作曲:2023/5/14 historyninjin

(全部で5連ある詩)

 


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「アブドレヒム」第4連 (タヒル・ハムット・イズギル)

「アブドレヒム」(第4連)

ウイグル詩へのメロディー

ヒル・ハムット・イズギル

 


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アブドレヒム (第4連)タヒル・ハムット・イズギル - YouTube

 


「アブドレヒム」第4連(作曲者が歌っている歌詞)

 

多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている

君は見ている

君は結論づけた 失望に浸かりながら

思い出が変わりゆく まるで獣のよう

鋭く敏感で 一塊りの鳥の糞が

肩に落ちて髪を赤くしたのを感じていた

色が表現できない内容が

まるで強い酒のように君の頭に昇った

私から見れば 君はまるでコレラを 果物を消化して

暖かい身体で虱を養っているように

暖かい身体で虱を養っているように

哀れな憎しみを養っている

哀れな憎しみを養っている


多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている

君は見ている

哀れな憎しみを養いながら

哀れな憎しみを養いながら


多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている

君は見ている

哀れな憎しみを養いながら

哀れな憎しみを養いながら


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「アブドレヒム」

第4連(日本語に編訳された原詩)


時々君は夢の中で

裸のままの母をみているのだろう

恐ろしい見知らぬ所を 絶壁を見ているのだろう

君は結論づけた

娘たちは失望に浸かっている

私たちの思い出が変わってしまうのだろう

君は病気にならず まるで獣のように

鋭く敏感で 一塊りの鳥の糞が

肩に落ちて髪を赤くしたのを感じていた

色が表現できない内容が

まるで強い酒のように君の頭に昇った

私から見れば 君はまるでコレラを 果物を消化して

哀れな憎しみを養っている

まるで暖かい身体で虱を養っているかのように

 


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「アブドレヒム」第4連(作曲者が歌っている歌詞)

 

多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている

君は見ている

君は結論づけた 失望に浸かりながら

思い出が変わりゆく まるで獣のよう

鋭く敏感で 一塊りの鳥の糞が

肩に落ちて髪を赤くしたのを感じていた

色が表現できない内容が

まるで強い酒のように君の頭に昇った

私から見れば 君はまるでコレラを 果物を消化して

暖かい身体で虱を養っているように

暖かい身体で虱を養っているように

哀れな憎しみを養っている

哀れな憎しみを養っている


多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている

君は見ている

哀れな憎しみを養いながら

哀れな憎しみを養いながら


多分夢の中で君は見ている

裸のままの母を

恐ろしい見知らぬ 絶壁を見ている

君は見ている

哀れな憎しみを養いながら

哀れな憎しみを養いなが


詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

第4連作曲:2023/5/13 historyninjin

(全部で5連ある詩)

 


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「アブドレヒム」第3連 (タヒル・ハムット・イズギル)

ウイグル詩、タヒル・ハムット・イズギル氏の「アブドレヒム」の第3連に作曲しました。原詩のイメージから先にメロディーを作り、そこに原詩の言葉から選択したイメージを重ね合わせて新しく詩を編み直して作詞し、それを歌っています。(*^^*)


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「アブドレヒム」第3連 - YouTube

 

「アブドレヒム」第3連(作曲者が歌っている歌詞)


空は満ちている 死んだ雀たちで

何度でも繰り返す 不思議なその名前


ハイデレヒム アブレヒム アブデレイム

アブドレイム アブドレヒム

アブドレヒム アブドレヒム

  アブドレイム アブドレヒム

  アブドレヒム アブドレヒム


君のその不思議な名前 空から降ってきた

あと少しもう少しで 時間に追いつける


空は満ちている 死んだ雀たちで

何度でも繰り返す 不思議なその名前

何度でも繰り返す 不思議なその名前


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「アブドレヒム」

第3連  (原詩)


君はいつもトイレでタバコを吸っていた

トイレですっきりした喜びを味わっていた

心では「私たちもうすこしで時間に追いつくことができる」

「時間の尻尾をもう少しで捕まえることができる」

「私たちもうすこしでおしまい」と考えていた

しかし君は頻繁に自分の名前を正した

まるで君の毎回の失敗が

君のその不思議な名前が原因であるかのように

「ハイデレヒム ハブレヒム アブデレイム

アブドレイム アブドリヒム アブドレヒム」

君は考えていた「名前は本当に空から降ってくるのか」

かの死ぬべき反復する病が君を支配し始めた

君は狂った状態で言った

「空は死んだ雀で満ちている」

「空は死んだ雀で満ちている」

 



 


詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

第3連作曲:2023/5/11 historyninjin

(全部で5連ある詩)

 


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「アブドレヒム」第2連 (タヒル・ハムット・イズギル)


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「アブドレヒム」第2連 (ウイグル詩へのメロディー)

 


アブドレヒム(第2連) - YouTube


あの時

君の母はとても賢い女性だった

まるで一匹の蚊 あるいは一片の空気に似ていた

彼女はいつも君に「君は私の口から出た」と言った

当時の君はこれが間違いであること

最後の審判の日の一個の石であることを知らなかった

君は興味を持ち 恐がり 自身を軽蔑した

必死に多くの蟻を殺そうとした

後に君が出会った人すべてに

「星が互いに殺し合う」と言いふらした


詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

第2連作曲:2023/5/7 historyninjin

(全部で5連ある詩)

 


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第1連

 


「アブドレヒム」第1連 - YouTube

 

私たちの暖かい南で

半円形の眼光がある

それは互いにキスをする それは直線 それは真っ直ぐに 立つこと

ある売春婦の姿を拝む心がある

いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある

私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある


君は朝から晩まで空間を探している

探しながら夜のバザールへ 嘘に辿り着く

半裸の漢族の画家と公衆の愛を探し当てる

またそこから具体化と分析に向かう

大通りを横断する

他人を傷つけないために みずから遠ざかる

ある一つの景色の昔を想像する

初々しい夜に

注意深く袋小路を見つめる

立ち位置を決められずに子供時代に還る


詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

第1連作曲:2023/5/6 historyninjin

(全部で5連ある詩)

 

 

「アブドレヒム」第1連 (タヒル・ハムット・イズギル)

「アブドレヒム」第1連  (ウイグル詩へのメロディー)

       タヒル・ハムット・イズギル


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「アブドレヒム」第1連 - YouTube


「アブドレヒム」

私たちの暖かい南で

半円形の眼光がある

それは互いにキスをする それは直線 それは真っ直ぐに 立つこと

ある売春婦の姿を拝む心がある

いかなる時代にも属さない絶対的な時間がある

私たちを絶えず苦しめる醜い愛がある


君は朝から晩まで空間を探している

探しながら夜のバザールへ 嘘に辿り着く

半裸の漢族の画家と公衆の愛を探し当てる

またそこから具体化と分析に向かう

大通りを横断する

他人を傷つけないために みずから遠ざかる

ある一つの景色の昔を想像する

初々しい夜に

注意深く袋小路を見つめる

立ち位置を決められずに子供時代に還る


詩:タヒル・ハムット・イズギル 1994年1月 北京

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞

(詩集「聖なる儀式」より)

第1連作曲:2023/5/6 historyninjin

(全部で5連ある詩)

 


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全部で5連ある詩です。今回は第1連のみ掲載します。今後作曲し録音するたびにその都度掲載しようと思います。タヒル・ハムット・イズギル氏の無二の友人、アブドレヒムのことを詠んだ詩です。意味はなかなか判読できない内容です。

 

第2連、第3連と作曲していけば、詩の意味が少し解けていくかも知れませんね。焦らず継続していこうと思います。(*^^*)

2023/5/6 記

 

 

 

 

「少ないと言うこと多いと言うこと」(タヒル・ハムット・イズギル)


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向こうの山はアララト山とのこと。ノアの方舟(はこぶね)が降り立ったという言い伝えがあります。(*^^*)

 


少ないと言うこと多いと言うこと(ウイグル詩へのメロディー) - YouTube

 

 
「少ないと言うこと多いと言うこと」


君らは知らない

あらゆる恐怖は多いと言うことから来ることを

信じなければ

多い 多い 多いと叫んで見ろ

 

唇が嗄れた(かれた)時に

不吉な予感がする

息が口から勢いよく出た時に

手足が震える

あなた方の声を聞いた誰しもの

顔から血が引く


滅びる寸前の希少動植物

数を数えられない奇怪な虫や爬虫類

夢の中だけに出てくる稀な樹木

伝説の中の値がつけようのないほどの鳥たち

稀に巡り合う色彩のあるメタル

 

彼らに少ないと言うこと多いと言うことの違いが理解できるのか

彼らは希望を持つと言うことよりも悪い病にかかり

見向きもされずに少なくなり絶える


世界が持っているものは複数の語尾である

凄まじい戦争を表すのは多くの点である

あらゆるものに勝つのは増えゆく系統である

しかし知るべき

果てしない海の水は魚を

果てしない荒野は蜥蜴(とかげ)を

厳かな山と峠は刺草(いらくさ)を

七層の空は雀を苦しめる


繰り返す

左の耳と右の耳 よく聞くように

あらゆる苦痛は少ないと言うことに由来する

信じなければ

少ない 少ない 少ないと呟いてみろ


詩:タヒル・ハムット・イズギル 2016年2月 ウルムチ

日本語編訳:ムカイダイス,河合眞(詩集「聖なる儀式」より)

作曲:2023/5/2 historyninjin

 


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詩の意味は判然としません。時間が経てば何か見えてくるかも知れません。作曲は詩を何度も目を通して最後の「繰り返す」以降の部分がまず心にピンとこの詩のテーマだと響き、いきなりその部分から作曲が始まりました。そのいわゆるフィナーレにあたる部分が完成したとき、改めて詩の全体を眺めて、次に冒頭の部分がそれと同じくらい大切なテーマを扱っていると感じ、フィナーレを意識したオープニングのメロディーを探すというふうに作曲が進んでいきました。

 

5月2日が息子の誕生日だったので、その日を記念して作曲できればいいなと思い、生活上のいろんな細々(こまごま)したことをしながら、その間の細(こま)切れの時間を使って作曲を進め、メロディーが完成したのがやっと夜の11時51分でした。

 

「あーあ、遅くなっちゃった。」と独り言。

 

それに普通だったらすぐに録音に取りかかるところですが、詩のテーマが重いというか深刻な暗い世界を扱っていることを感じたので、すぐに心が動かず、また別の日に録音しようということにしました。

 

はじめは息子の誕生日記念に、なんて(軽く)思っていたのですが、ま、記念にはあまり相応しくないなとも感じたので、息子の誕生日記念には、宮沢賢治の「雨にも負けず」をリニューアルしてブログに載せることにしました。

https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2023/05/03/091202

 

さて、この「少ないと言うこと多いと言うこと」という詩ですが、2016年2月にウルムチで作られています。作者がアメリカに亡命する直前のように思われます。亡命が失敗したらおそらく「死」が待っていたのではないかと想像してしまいます。

 

いろいろな「少ない」、「多い」という状況を想定するのですが、どうもうまくこれということができる具体的状況が思い浮かびません。

 

その何かが多いと恐怖がもたらされ、その何かが少ないと苦痛をもたらすものとは、一体何なのでしょうか?

幸せとは縁遠い世界の、深刻な事情を包み飲み込んでいるようですね。

 

その何かが少なくて苦痛をもたらすものは、例えばとても平面的な解釈をするならば物質的環境基盤が少ない状況が思い浮かびます。

では多いことにより、人間に恐怖をもたらすものとは?さて、・・・「苦悩」かな?

 

ヒル氏の詩には隠喩が散りばめられていることが多く、多岐な解釈が可能です。が、ウイグル人の背負って立つ歴史的苦痛が、私の目にはいつも映ります。

 

 

東トルキスタンの平和と解放と独立を祈ります。

 

2023/5/5  記  historyninjin


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◆追記

 

何かが「少ない」と言うことを、その何かの「欠落」あるいは「欠如」と捉えるならば、その何かとは「愛」であるかも知れません。愛や思いやりという、人間相互に生きていこうとする意欲を与えるもの、と見ることができるかも知れません。もしそうだとするならば、「多い」ということは一体何でしょうか?

 

その場合、愛で満たされるべき空間が、まるでそうなっていない状況が考えられます。愛でないものとは何でしょうか?もしかしたらそれは「虚無」であるかもしれません。「永遠の孤独」と言い換えてもよいかも知れません。虚無は、憎しみや怨みといった激情的なものよりも、もっとある意味致命的であると言えるかと思います。

 

「虚無」は無でありながら無ではない何か、なのかも知れません。私たちは日常生活の場に身をおいていますが、心のチャンネルを合わせると白日の中でも、人間としてのあり方を問いかける世界に、詩を通して生々しくまたさらりと触れることができると言えるのではないでしょうか。

 

ウイグル詩について縷々考えると、そのような世界が生き生きと目の前に開かれてきます。

皆様の人生に、幸せと生きがいとが寄り添いますように。

 

2023/5/5  historyninjin


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「道」(タヒル・ハムット・イズギル氏)


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ヒル・ハムット・イズギル氏の詩「道」(2015年3月作品)に作曲しました。三連から成る詩です。初めに全曲を掲載します。終わりのほうに各連に分けたものを掲載します。


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道(全曲)ウイグル詩へのメロディー - YouTube

 

                 「道」


厳しい冬を生き残った 一人がいてほしい

彼が雨を胸ポケットにしまい

風が種を畑に撒いている

ある農夫の近くに行き

彼に「ほら,私が来たよ」と言い

帰りに七つの家から綿を乞い

指のあいだに加えて私に見せて欲しい


朝餉に向かった天使がいて欲しい

彼女の手には青色の小包みがあり

彼女は速達でそれを私宛に送り

その中から言葉が話せる雲雀が出て来て

私に「ほら,私が来た」と言い

その天使が家に帰って

行燈の芯を棉から紡いで欲しい


遥か遠くの荒野で唯私だけの為に育った

私以外の誰も注意を向けなかった

一本の木があって欲しい

幹が鉄 葉が銀 果実は金であって欲しい

私は風の種を胸ポケットにしまい その傍らに行き

彼に「ほら,私が来た」と言い

帰りがけに

小窓のそばの行燈の下に座して

話せる雲雀を夢見てうとうとしている

農夫を見たい


2015年3月 ウルムチ


詩集「聖なる儀式」ムカイダイス,河合眞編訳

作曲 historyninjin 2023年4月18日

 


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道(第1連)ウイグル詩へのメロディー - YouTube


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道(第2連)ウイグル詩へのメロディー - YouTube



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道(第3連)ウイグル詩へのメロディー - YouTube